
三溪園は神奈川横浜市の本牧にある、敷地面積18万平方メートル(東京ドーム4個分)の広大な日本庭園です。この庭園内には鎌倉や京都から移築された重要文化財を含む歴史的建造物17棟が自然の中に点在しており、美しいだけでなく歴史的な意義のある日本庭園です。
三渓園の生い立ち、歴史
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家:原 三溪が購入した土地に古建築の収集を始め、その後1906年(明治39)5月1日に一般に公開されました。18万平方メートルに広がる日本庭園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物17棟(そのうち重要文化財10棟、横浜市指定有形文化財3棟)が自然の中に配置され季節を通じて大変美しい風情を見せています。
建築家の中には三溪園が最も贅沢な建築物、空間だと称する人も多くいるほどです。
原 三溪
出典: 三渓園
美しい自然と日本の古建築のコラボレーション
入園料(大人700円、子供200円)を払い入口を入ると大きな池の向こうに五重塔が見える風景が目に入ってきます。
この池に沿って進んで行くと各建築物と日本庭園の自然を楽しめるようになっています。(園内地図)
出典: 三渓園
臨春閣 – 重要文化財でもある美しい古建築
池沿いに進んで奥へ行くと見えてくるのが「臨春閣」です。この庭園内でも最も大きく美しいと言われる建築物でこれを目当てに来る方も多い有名な古建物です。桃山時代に豊臣秀吉が建てた聚楽第(じゅらくてい)の遺構だと言われておりましたが、今では和歌山県岩出市にあった紀州徳川家の別荘 巌出御殿(いわでごてん)なのではという説もあります。室内には狩野派の障壁画や数寄屋風書院造りが随所に使われている美術的な贅を極めた作りとも言えます。
(修復工事期間:2019年11月上旬~2020年5月下旬。修復期間は建物の外観が隠れます。)
臨春閣の回廊を中から
臨春閣の回廊
池を挟んで
山や谷、川を模した地形に立つ月華殿、聴秋閣
臨春閣を更に奥へ進んで行くと小高い山になっており、そこに小川が池に向かって流れ、山、川、谷の自然の美しさを表した地形になっています。そのエリアに月華殿、聴秋閣などの建物が建っており古建築と自然の美しさが相まって風情ある静かな空間が広がっています。
山の中腹から見下ろした聴秋閣
その他にもたくさんの美しい風景や古建築があり、とてもいい時間が過ごせる空間です。休日でもそれほど混雑しておらず穴場と言えます。また季節によって桜、つつじ、雪景色が見られ、夏には蛍の夕べがあり・・・など四季折々の表情を見せてくれ、京都や鎌倉に旅行に行った気分を味合わせてくれる場所でもあります。園内には茶屋があり軽食や飲み物を取ることもできます。
日向ぼっこのカメ!気持ち良さげ
「横浜三渓園」 pic.twitter.com/NdXyZXVLIu— しらたま (@Pochamaru_Ko) 2019年5月24日
おはようございます
昨日は 横浜 三渓園に サクラ🌸を 撮りに行ってきましたよ
今日も 暖かくなりそうな横浜
今日も 1日 がんばりましょう#サクラ #横浜#三渓園 pic.twitter.com/qLSzK1STku— Saku (@takusaku114) 2017年4月5日
これまた、雪の三渓園。風情のある三渓園茶寮でいただいたのは。。。 pic.twitter.com/YWHFnNLvKW
— ime_emi (@ime_emi) 2014年2月18日
大雪の次の日開園と同時に三渓園へ。
天気が良くだいぶ雪が溶けてしまったけれどめったに積もらない横浜で最高の景色に出会えた!行って良かったー!そのあと仕事だから30分しかなくて奥まで行けなかった( ; ; )#三渓園 #横浜 pic.twitter.com/SMdErT7rlw— juri_graphy (@ju_ur1_0315) 2018年1月26日
三渓園(さんけいえん)の詳細情報
スポット名 | 三溪園 |
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住所 | 横浜市中区本牧三之谷58-1 | 営業時間 | 9:00~17:00(最終入園 16:30) | 定休日 | 休園日 12月29、30、31日 | 交通アクセス |
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ウェブサイト | https://www.sankeien.or.jp/ | 電話番号 | 045-621-0634 | その他 | 駐車場あり:9時~17時(有料) 乗用車: 最初の2時間500円、以降30分毎100円 当日最大1000円 バス: 駐車時間に制限なく、1利用につき1000円 |
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