
静岡県熱海にある老舗。モカロール、ケーキで有名な仏蘭西洋菓子「モンブラン」です。その場での手作り、販売を続けている地元ではとても有名な洋菓子店。この辺りで美味しい甘い物が食べたいけど何処がいいですか?と聞くとほぼこのお店を推薦されるほどです。
国道135号線から脇に入った小さなケーキ屋さん
国道135号、東海岸町の交差点から少し先にあるファミリーマートの脇の路地を入ったところにある小さな可愛らしいピンクの壁のお店です。駐車場はお店の先にコインパーキングがいくつかあります。
出典: 仏蘭西洋菓子「モンブラン」
テイクアウトはもちろん、テーブルは3つあり
店内は静かで、昔ながらのケーキ屋さんと言う雰囲気。テイクアウトはもちろん、その場で食べることもできます。テーブルは3つ(7席)あり、紅茶やコーヒーを飲みながらゆっくり手作りケーキを味わえます。
ショーウィンドウに並ぶ手作りケーキ。この銀紙が醸し出すとても懐かしい感じがたまりません。この時もお店の裏で作られたケーキがどんどん運ばれてきていました。
谷崎潤一郎、ロバートキャパにも愛されたモカロール
仏蘭西洋菓子「モンブラン」は老舗と言うだけあり、作家の谷崎潤一郎、世界的写真家のロバートキャパも来店され愛されていたお店です。歴史はとても長く戦前に、初代パティシエの新田道雄が横浜のホテル「ニューグランド」でスイス人のS. Weil氏の元で修業したことに始まります。終戦後の1947年、熱海にフランス料理店として仏蘭西料理店「モンブラン」をオープンしました。その頃に着物姿の女性と来店されたのがロバートキャパです。
まだフランス料理店だった頃にロバートキャバが訪れた時の写真。写っているのは一緒に来店された着物姿の女性(?)。
その後1955年に、新田道雄が独自に探究してきた洋菓子の専門店とし、フランス洋菓子「モンブラン」が誕生、現在まで変わらない味を守っています。
常連客だった谷崎潤一郎
谷崎潤一郎は昭和17年熱海の西山に別荘を購入し、当時住んでいた神戸魚崎から空襲を避けるために、昭和19年から家族でここに共住し始めています。「モンブラン」が出来たのが1947年(昭和22年)ですのでほぼ同時期になります。谷崎潤一郎は何度も足繁く通っていたようです。
店内に並ぶロバートキャパと谷崎潤一郎。写真にはありませんがこの下に松本零士の写真もあり多くの著名人に愛されていたことが分かります。
モカロールはこのモンブランが発祥
モカロールはこのモンブランが発祥と言われており、このお店の代名詞になっています。
谷崎潤一郎氏が好まれたと云う、熱海の仏蘭西洋菓子Mont Blanc のモカロールを食す。 pic.twitter.com/IPbVB39GQx
— 神父 (@yuetunaATM) 2017年8月10日
熱海に行った目的は「モンブラン」のモカロールを食べることです。谷崎潤一郎が好きだったケーキです。甘さ控え目で口当たりも軽くペロッと食べられました。 pic.twitter.com/pIJLaOzNFy
— Rye麦(省エネモード) (@Rye_LEE) 2018年8月4日
店内で紅茶を飲みながらゆったりと
テーブルが3つ(7席)あるので、ショーケースでケーキを選んで店内で食べることを伝えればOKです。ドリンクのメニューは分かりませんでしたが、コーヒーか紅茶かと言う感じでしたので紅茶を頼みました。
ショートケーキとミルフィーユです。おまけでクッキーが付いてきます。本当に美味しかったです・・・最近は洋菓子と言うよりはスイーツと言う言葉が使われるようになり味もそのイメージの通りの物が多く感じますが、この「モンブラン」のケーキは正しく「洋菓子」。懐かしい味とも言えますし、フランスで食べたことがあるケーキの味そのまま。近くにこのお店があったらケーキはここでしか買わなくなると思います(笑)久しぶりにこのような洋菓子を食べました。
テーブルから見た店内の様子。お店に立たれ、ケーキを出してくれたおばさまがとても物腰が柔らかく、物静かで上品な方でとても気分のいい時間が過ごせました。
仏蘭西洋菓子「モンブラン」の詳細情報

店名 | 仏蘭西洋菓子「モンブラン」 |
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住所 | 静岡県熱海市銀座町4-8 | 営業時間 | 月~金 : 10:00~18:00 土・日 : 10:00~19:00 日曜営業 | 定休日 | 水曜日 | 交通アクセス |
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ウェブサイト | http://atamimontblanc.web.fc2.com/ | 電話番号 | 0557-81-4070 | その他 | テイクアウト、店内での飲食も可能。テーブルは3つだけですのでご利用できない場合も。 |
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